ヤマトで紛失した時のお詫びは？弁償や補償について調べてみた

• ヤマトで紛失した時のお詫び内容
• 紛失した時の弁償や補償について
• ヤマトで紛失時、弁償できない例
• ヤマトで紛失した後、見つかったケース
• 紛失した時の弁償や補償の注意点

をまとめました。

ヤマトで紛失した時のお詫び内容

• 荷物が紛失したら弁償してもらえる

配送業とは、依頼者から運賃をもらい、受け取った荷物を指定された場所まで届けるのが仕事です。

もし荷物を紛失して、届けられなかったら責任は配送業者が負います。

大手であるヤマト運輸も例外ではありません。

もし紛失した場合は謝罪はもちろん、金銭などで弁償してくれます。

 

ヤマトで紛失した時の弁償や補償について

• 弁償してくれる金額には上限がある

荷物を紛失されたら全額払って欲しいものですが、弁償してくれる金額には限界があります。

補償してくれる最大の金額を責任限度額と呼び、配送方法の種類によって限度額が違います。

ネコポス	3千円
宅急便コンパクト	3万円
宅急便	30万円

配送料が安いクロネコゆうパケットは補償してくれる金額が低く、逆に宅急便は責任限度額が30万と高く、配送料の値段で弁償してくれる金額が変わると言えるでしょう。

クロネコゆうパックの大きさに入るからといって、高価なネックレスを送って、もし紛失されたとします。

ネックレスの値段に関係なく、弁償されるのは3000円です。

小さくて高価なモノを送るなら、荷物の大きさ以外にも責任限度額も考えましょう。

 

• お金以外で弁償をされることも

弁償と聞くとお金を直接渡されるイメージがありますが、弁償する方法は1つだけではありません。

紛失した荷物と同等の物をヤマト運輸が購入し、渡してくれる可能性もあります。

またお金を渡す場合でも、渡し方が異なります。

紛失した荷物の希少性や、送られた時の状況などで、弁償してくれる方法は変わるでしょう。

どの弁償方法になるかはヤマト運輸との話し合いで決まるので、事前に考えておくのが良いかもしれません。

 

• 荷物の価値以外にも弁償してくれる

紛失した荷物自体の価値だけではなく、荷物が届かなかったせいで発生した損失も弁償してくれます。

例えば旅行先に荷物を送って、指定していた時間に届かなければ、荷物が届いていたら使わない消費（着替えの購入、レジャーに使う遊具のレンタルなど）や、精神的な苦痛による損失も補償してくれる可能性があります。

荷物を指定の場所に届ける契約を破っているので、先払いした送料も弁償してくれるでしょう。

ただし、荷物の値段と合わせて責任限度額以上の弁償はされないので、注意が必要です。

荷物が届かなくて困るのなら、責任限度額が多めの宅急便を利用しましょう。

 

ヤマトで紛失時、弁償できない例

• 置き配された後に紛失した場合

置き配を選ぶと荷物を直接受け取らなくても、玄関先などに置いてくれるので便利ですよね。

しかし、荷物を置いた後に荷物が紛失した場合は、弁償してくれません。

配送業は、荷物を指定された場所へ届けるのが仕事です。

手渡しなら、受取人の元に届くまでが、配送業者の責任ですが、置き配の場合は玄関先などに置くまでとなっています。

荷物を無事に受け取れてないので、弁償してくれそうに思うかもしれませんが、あくまで置き配は指定された場所に届けるサービスなので、荷物が置かれた後は、場所を指定した受取人の責任です。

＞＞＞置き配（EAZYを含む）された荷物の紛失（盗難）や破損があった場合、補償されますか？

紛失しないように宅配ボックスを設置するなど、対策しておきましょう。

 

• 荷物の受け取り、運送、保管、引き渡しにヤマト運輸に問題が無い場合

ヤマト運輸に落ち度がなく、紛失した原因が別な所にある場合は弁償してくれません。

例えば、梱包が雑で運んでいる途中で落ちた場合など、完全にヤマト運輸だけが悪いわけではなく、荷物を梱包した発送元に責任がありますよね。

地震や火災・津波など自然災害など、人の力でどうにもならない場合も同様です。

ただし、弁償を断る場合は、ヤマト運輸が悪くないと証明する必要があります。

ヤマト運輸が、なぜ紛失したのかを説明できなければ、弁償してもらえる可能性があります。

例えば置き配の場合なら、指定された場所に荷物を置いたら、証拠として写真撮影をしなければならないと利用規約に記載されています（置き配サービス規約第5条）。

もし話し合いで、ヤマト便が写真などの証拠を出してこなかったら、証拠を出すように攻めてみましょう。

 

• 元から配達を断わる物を誤魔化して送った場合

ヤマト運輸の配達サービスでは、火薬などの危険物・クレジットカードなどのカード類など、配送できない物が決められています。

配送できない物なのを隠して、ヤマト運輸を利用して、もし紛失した場合は弁償されません。

ヤマト運輸が配送できないと指定している物は、配送するのにリスクが高い物です。

紛失すると個人情報が漏れるパスポート、盗難の危険がある現金やギフトカード、代わりが用意できない遺骨など、紛失した際に弁償できない物は断られます。

弁償できないから配送を断っているのに、騙して運ばさせたうえに、紛失したら弁償しろと言われるのは、ヤマト運輸からしたらたまったものではありません。

ルールを破った人が補償を受けられるのはおかしいですよね。

 

• 責任限度額以上の商品を送った場合

単純に高価な物も、リスクの高さから配送を断わられます。

もし発送者が荷物が紛失したら、サービスの責任限度額を超える損失と知っていながら、ヤマト運輸のサービスを利用した場合は、全く弁償してもらえません。

ヤマト運輸側は知っていたら断るのに、知らずにリスクが高い物を運ばされて、紛失したら責任限度額いっぱいに弁償しなければならないのは、割りに合いませんよね。

宅急便の責任限度額である30万を超えるような、高額な物を送りたい場合は、日本郵便の一般書留を使いましょう。

 

貴金属を例にして、一般書留を使う方法はコチラで解説しています。

貴金属の梱包方法は？送り方と安い発送方法も

 

紛失した荷物の種類や状態、見つかった時の状況で大きく違う

荷物が紛失した時、探し出して見つかれば、丸く収まりますが、見つからなかった場合は弁償するかしないかの話になり、お互いに納得する落とし所を探す形となります。

もし話し合いも終わり、弁償された後に紛失した荷物が見つかった場合はどうなるのでしょうか？

答えはケースバイケースとしか言えません。
 

• 弁償してもらったら、紛失した荷物は届かないかも

例えば、食品や賞味期限があるものなら、時間が立ったうえで届けられても、正直困りますよね。

弁償されている場合なら、受けてる損失はすでに埋められているので、今返されても迷惑でしかありません。

時間の経過で状態が変わっていなくても、替えが利く荷物なら、弁償された時点で損失が無くなっているので、わざわざ見つかったと連絡が来るのは低いでしょう。

逆に思い出が詰まった品物、写真や手紙など、代わりの利かない荷物が紛失したなら、弁償されたとしても、本質的には損失を受けたままと言えます。

代わりになる物が他にない荷物なら、弁償された後でも見つかれば、届けてもらえる可能性は充分あります。

他にも担当者の考え方など、色々な要因で見つかった荷物がどうなるかは変わります。

ただし「弁償が成立した」＝「荷物の紛失は解決した」という考え方が普通です。

もし弁償してもらったら、紛失した荷物は届かないと考えたほうが良いでしょう。

紛失したと気づいたら早めに連絡しないと弁償されなくなる

荷物が損傷・紛失したと気づいたら、早めに連絡するのがオススメです。

なぜなら荷物が到着してから、14日四以内に連絡しないと、仮にヤマト運輸が原因で損傷・紛失していても、弁償されません（宅急便約款　第六章第二四条）。

 

荷物が届いているかの判断は、ヤマト運輸の荷物お問い合わせシステムを使って、配送状況を確認しましょう。

配達状況の項目に「配達完了」と書いていれば、荷物が実際に届いていなくても、ヤマト運輸側は荷物を届け終わった認識となっています。

調べる際は、伝票番号が必要なので、事前に用意しておきましょう。

紛失すると、いつまでに連絡したら良いのか分かりにくいですが、ヤマト運輸の情報を元に、できるだけ早めに連絡するのが、弁償してもらいやすくするコツです。

実際に連絡するときは何を言えばいいのか知りたい人はコチラをどうぞ

ヤマトの荷物が届かない！補償や紛失の弁償、遅延のお詫びガイド

 

利用するサイトによっては弁償してもらう相手が違う

サービスを利用したからといって、荷物が紛失したら、全てヤマト運輸の責任になるわけではありません。

Amazonなどの通販サイト、メルカリなどのフリマサイトで商品を購入して、配送にヤマト運輸のサービスを使って紛失された場合は、商品を購入したサイトの責任になります。

サイトの利用規約や紛失した状況にもよりますが、紛失した場合は、購入元に連絡を取るのが定番です。

購入元で解決しなければ、ヤマト運輸に連絡をする流れで段階を踏めば、手間の重複になりにくいでしょう。